人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 クレメンス

[結果的に無謀な賭けは、無謀に相応しい終わりを告げた。
結界の嵐に翻弄され投げ出された海に沈まなかったのは、置き手紙を見て捜索の船を出した父のおかげだったが]

『どうせやるなら、もっと慎重に事を運べ、馬鹿者!』

[起こした事を、ではなく、その手段の拙さと、何より友の命を巻き込んだ事を罪と断じて、父はそのまま息子を王府へと突き出した。結果、数ヶ月投獄はされたものの、それ以上の罪に問われなかったのは、おそらくそれ以前に父自身によって、面相の判らぬほど殴り飛ばされていたからだろう…父がそこまでを意図していたのかは最後まで判らず仕舞いだったが]

[生死を共にと誓った友は、海に落ちた際に頭を打って、当分の間意識を取り戻さず、それをいいことに結界を超えようとしたのは自分一人の企みだった、と、取り調べでは主張した。父も口裏を合わせてくれたから疑われることはなく、友人が罪に問われることは避けられたが]

(122) 2015/03/06(Fri) 22:10:19

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