[先程仲間を呼ぶためであろう指笛に周囲を警戒するように無言で部下に促す。
とはいっても、この場限り逃げ切るだけならば、悲観的ではないが]
(生きづらいな、こりゃ)
[王族を粛清していると聞いても...には人間相手だからこそ伝手もあったが、魔物たちを相手に伝手を作ったことがない、今後の商売のし辛さのほうが重要だった。しかも今度は、この魔物たちの影響下から逃れながら生きていける保証もない。
よって、今手にしていた商品の末路も決まる。
魔物の王がいるということに驚いていた顔がそのままに、首から上が宙をまった]