― 交戦の日 ― ……首尾は上々、か。[アリーセやコンラート、ネージュの姿を目にしながら、少し遅れて空を飛ぶ。空中に目を向ける。元より騎竜師はそう多くなく。度重なる戦で、竜や乗り手が負傷した隊が大半。結局、真っ当に動けるのは自分とコンラートの、二騎だった。しかし。陽動なら、それでも充分。後は地上の皆も居る。>>95雲に隠れるよう先行する彼らは、既に指揮官の姿を捉えたらしい。自分は後続の隊と合わせ、しかしいつもよりも低めの空を飛ぶ。]