[自分の"協力"についての話が一区切りつけば、そういえばと話を転じて]――まあ、純粋に事実だけを伝えておこうか。きみの判断にバイアスをかけるつもりはないのでね。[船内残留者の名簿を表示して、ひとりを指差せば]この青年は、とあるウイルス学の権威の教え子だ。まあ、フェアにいくなら――、私の専門分野でも、微生物や細菌などはよく扱うがね。[と、そう告げた。どう判断するかは、ソマリ次第だろう]