[ただ、彼らの武具だけはありがたく頂戴しておいた。密やかに準備していたといっても、限度はある。マーティンの剣とシロウの剣、ふたつを並べてみて、結局二つとも腰に下げてみた。学館で見かければ、いつも親しげにしていた二人だ。これくらいは許してくれるだろうかと。]