― サクソー川/橋の北西あたり ―
俺を覚えてたか.........
[ こちらに向けられるエドルファスの視線に、それを感じる。
けれど、浮かんだであろう葛藤を振り払うように、平原の風は再び走り出した ]
………しゃーねえな。
[ 薄く笑みを唇に佩いて、片手を挙げ ]
おい、あの弓騎兵隊、本気で削りに行くぞ。
[ 今はもう、混戦模様の敵味方入り乱れる中央近くに到達し、味方に当たる危険を考えれば、さしもの弓騎兵隊も、そうそう乱射をするわけには行かぬ筈、と、そう読んで、彼は、途中倒れずここまでついてきた七騎ばかりの騎兵にそう指示を降す ]