人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


王国兵 トール

[相手から是を受ければ、刃を下げて一礼する。
霧が退く間に腰から弩を外し、手近な相手(公子以外の)に押し付けておいた。純粋な斬り合いでは邪魔になるものだし、使うタイミングも無いだろう。

騎竜師ならば竜を呼ぶか、とも思うが、あの男は呼ばないだろう。
そんな気がした。
仮に自分が騎竜師ならば竜に跨った相手と──相手の全力とやり合えたかとも思うが、無駄な想像はほんの瞬きひとつほどの間に留める。

相手が構えた槍の光が、瞳に反射して煌いた。]

(121) 2017/08/06(Sun) 10:05:07

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