人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル軍大佐 タクマ

それは確かか?生存者は?...ほぼ全滅?

[ ぎり、と、己の右腕を掴む左手の指が食い込む ]

『大佐…大丈夫ですか?』

[ 怯えたように報告する兵が問いかけるのに、首を振る。余程顔色が悪いのだろうとは、血の気の引いた感覚から知れた ]

大丈夫だ、構うな。提督には俺から報告する。

[ 個人的な感情に振り回されている場合ではない。それは充分に承知していた。
だから迅速に事態をゲオルグに伝え、必要と思われる艦隊編成の手配と伝令を数カ所へと走らせ…漸く、その名を口に出来たのは、全てが動きだし、男の行動に、一瞬の空白の間が出来た時だった ]

(121) 2015/11/03(Tue) 01:58:02

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