人狼物語−薔薇の下国

541 グラムワーグ・サーガ 5 〜呪歌、今まさに絶えんとする時


魔法学園生 リヒャルト

 ……わかった。
 先に、行って……待ってる、から。

 みんなで。

[告げた言葉にこもるもの。
それは、先に離脱した皆で、教師たちの合流を待っているから、という誓いと願いの双方。

年長の教師たちの意思は知らぬが幸い。
聞いていたら、またひと騒動起きたのはほぼ間違いない――というのは。
この教師には、特によく知られているだろう。

最初の出会いで驚かして以降、何かと縁がついた彼には必然的に、ドロシーとの揉め事も知られている。
根が真っ直ぐで、真っ直ぐすぎるが故に曲がれない、折れられない、そんな気質故に起きた騒動の数々。
その仲裁に駆り出されていた回数は、ダントツで多かったから]

(121) 2020/11/14(Sat) 13:55:57

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