―― 数日後 ――
[その後はマリエッタや他の人達の治療によりなんとか持ち直す事になる。
全く覚えておらず、後から聞いて平謝りする事になるのだが。
ただ一度、マリエッタが発した”アリーセ”の言葉が聞こえた事だけは覚えていた。
流石に色々と素直すぎるだろう、とかなんとか。
まあ、青春まっただ中の少年は気恥かしさに悶えつつ。]
ありがとな、マリーいなかったら俺死んでたかも。
[軽くは言ってみせるが本心でもあった。
最大限の感謝を込めて、笑顔で礼を述べる。
死ぬわけにはいかない、護るべき相手がいるから。
でもそれは自分一人で為す事ではなく、結局は仲間皆の力があってこそだとしみじみと実感するのだった*]