[続く言葉に、手首を掴む手に微かに力が篭った。自分の足で立って、前を見て、困難にも負けずに。──真っ直ぐに、立ち向かって]───、…[堰を切って、零れていくようなレトの声。約束。とその言葉に一度息を吐く。]>>20 … ほんとな[なんであいつが先に、と。それにぽつ、と零す同意は、ただの本音だった。新しい平和の地がまた生まれるのなら。そこにはあの姿があるような、何処にいても生きて、生き延びて、果たすような──気がしていた。ずっと。]