冷たい雪が寒かった。 村が視えない白い闇が淋しかった。 恐くて、死にたくなくて…生きたかったのに。 こんな成長も出来ない身体に。 こんな脆弱で弱かった身体に。 皆、舞い散る風花みたいに消えて逝くのに。 皆、銀嵐に浚われたら淡く融けて消えるのに。 そうまでして、俺だけが生き続けたいとまでは思ってなかった…!