勝手なことを言わないで![ 眉間に皺寄せ、侮蔑するような彼女を睨み 一歩近寄ればその胸倉を片手で掴む。 それ以上に手を出せなかったのは弱さ故か アイリ総督への尊敬の感情はあれど “そういう”下世話な感情は一切、無い。 だけどそれでも”悔しい”のは 今、国のことよりも。 彼女の言うとおり私怨で感情的になっているのは 間違いがなかったから。 ]