しって、る
わ、わざと、いじわるなこと、いってたの、も
いじわる、だけじゃ、なかったって、
わかって、たのに、お、おれいも、いえ、なくて
[だって最初があの出会いだったのだ。
後からようやく自分のどうしようもなさに気付いて
でももう積み重ねた態度を変えられなくて
だから、シェンにだけはどうしても意地を張って
どんどん嫌われてくって、分かってたのに。
せっかくシェンが優しかった夢なのに。
自分のせいで、どんどん優しくなくなってく。
いや、こんな風にぐずって泣いてるのに
離れないで話に付き合ってくれてるだけで十分優しい。
そんなとっちらかった気持ちのまま
止まらない涙に顔をあげられないまま居たのだけど]