― 現在・東屋へ ―
[ 自宅を出てから、
画家は暫らく街を歩き回り
幾らか用事を済ませた後、
王宮への道を歩いていた。
東屋へはしばらく顔を出していない。>>36
そろそろ買いだめしてあった
お菓子の類も切れている頃だろうか…と
考えている右手には紙袋。
中身は当然のことながら焼き菓子。
ついでにと買ってしまうのは最早癖だ。 ]
筆とお菓子と、それから噂。
忘れていることは他には…なかったかな。
[ 指折り数えて、
城門の見張りに軽く会釈をし、
庭園の東屋へそのまま向かう。 ]