― 疾風の精霊の領域 ―[距離はそれなりにある、けれど、想う所は同じ。それを感じ取りつつ、一つ息を吐く]……高さだけが、優位になるわけじゃねーからな。[空中での機動力なら、こっちの方に分がある。そこは向こうだってわかっているだろうから、何かしら対策してくるのは間違いない。だからと言って、このままここに留まっているなんて、できるはずもなく]