人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 ソマリ

― 三日後 アレイゼル領主館 ―

[南島での鎮圧戦、後に戦争と呼ばれるのだろう始めの決起集会より三日。
アレイゼルの領主として、男の為すべき仕事は増えていた。
通常の政務は勿論の事、貯蔵された資金物資の利用。
民に対して税率の下落調整も忘れてはならない。今この不安定な時に、例えあからさまと言われよう共、領民の機嫌を取る事は必要不可欠。
収入処か、軍備に支出も増える此れからに備える必要が生じていた。

北の森に隠れ潜む、まつろわぬ民との折衝も控えなければいけない。
解放軍(と、あれから男は勝手に呼称している)は彼らを味方に引き入れるだろう事、すると、古代の森の伐採林業を引き受けるアレイゼル領主に敵意が向けられる事はしがない平民の子供でも予想できそうな事柄なのだ。

故にこそ、男はこの三日間、帰領後に更に諜報用の私兵を放ち、スルジエ領主の周辺を調べていた。
今後の為、彼のウェントス族の信を得る為にも、スルジエ領主を、このナミュール王国から追い落とす事は、ソマリ・フル・アレイゼルの確定事項へと変貌していたのだ]

(120) 2015/03/11(Wed) 00:06:33

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