― 宇宙船 艦橋 ―[やればできるものだ。空の汀を海に見立てた艦隊を実際に目にして、息を吐く。目眩のような頭の重さを感じ、壁に背を付けてずるずると腰を落とした。] あなたを、奪還しにきたんです。[きちりと訂正してから微笑んだ。>>118あなたのものですよ、と唇の中で呟いて、「おれでもそうした」という響きの苦さと揺るぎなさを噛みしめる。]