[先王の筆跡に違いは無い、と告げる弟。
尚書官長が立ち会ったので文書の真偽に疑念を浮かばない若い弟。
筆跡は偽装は可能な上に、不正の可能性を疑わない様子に多大なる危機感を覚えた。
王の勅命と言い放ち、王の遺志と言い自分が王位継承者と告げる弟に此方は顎を引き、決して怯まず声を上げる。]
――――その勅命は真の勅命とは思えぬ!!
では私から問おう。
[恭しく弟の前に膝を付け畏まる尚書官長とその補佐>>83。
他にも何名かの貴族が弟の前で跪いているだろう。
そんな彼ら全員に問いかける様に此方から疑問を投げ掛けた。]