[そうすれば手のひら側に残るのは、こんもりとした初雪のような綿毛。唇に近づけ、息を吹けば、舞い上る白は旅立ちを喜びながら空の蒼さに溶けてゆく。 …、しばらく。それを目で追って]意義がある、と私が申し出ました。王府の方々は異なる判断だったかもしれません。[視線を再び相手へと戻し――――]