……予想通り、か。[見えた姿に小さく呟く。一見すると、蛇に似た容姿。だが、角と赤い髭と鬣が、それが龍の眷属である事を辛うじて物語る]……蜃気楼、で気づくべきだったか……まさか、このような場所に蜃が現れていようとは、な。[陽気の結界によって囚われしもの──蛟龍の一である蜃。突然の霧の元凶を確かめた後、朱雀は地上へと意識を向け]