[名を次の褒美と言われ、不機嫌に口をへのじに曲げる。]……不便だ。[次ぎに抱き上げられた時には、泥のように疲れていたから、早々に文句を言うのを諦めた。ベッドに横たえられたあと、どうやら子守りよろしく寝かしつける気らしい相手を不躾な程、じっと見た。ふと指先を動かして、白銀の髪にてを伸ばしかけて、止めて。]……お前みたいな奴は、嫌いだ[ふい、と銀の吸血鬼に背を向け目を伏せれば、眠りに呑まれるのは間もなく。ーーー夜が明けるのか、と夢現に思いながら。**]