― 騎士団本部・私室 ― ……優等生、か。 それは、褒め言葉として受け取っておこう。[薄く笑んで、琥珀を流し込む。 久しぶりに味わう酒精に感じるのは──生きて戻った、という、実感] ……万能なものなどあり得ん事は、承知している。 だが、その言葉を得られれば、それで十分だ。[簡単にはやらせない、との言葉。>>67 短いその言葉を裏付けるものがある、と知ればこそ、今はそれ以上は求めない。 後は、要とされる場で示してもらえればいい、とそう思うから]