[それから、是非にと頼んで連れて行ってもらったのが、周囲を少し高い位置より見渡せる物見の建物であった。 眼下に広がる城下の街並を見たなら、わあ、と感嘆の声を上げて] あれが天上宮で……ええと、武舞台ってどの辺りになるんですか? ……へえ。[幾つかの質問を投げては、思い描くように時折目を閉じる] いつかオレも、ここで……。