[ソマリアランの背中ばかり見て走っていたものだから、現れた人物に気づくのは遅かった。かの人がマントを投げつけようとしたことも、幸いにして知らないまま。>>92] あ。鉄面皮。[立ち止まったソマリアランを抜き去る段になってようやく同い年の相手の姿を認識し、ぽろりと口に出す。だが彼に意識を向けたのはそこまで。]