― 2階 廊下 ―[階段を駆け上がる音は、談話室にも聞こえただろう。 その先で、その人は、鮮やかに思える笑み>>112を浮かべていた。] ………ばっかじゃないですか。 勝ったとか負けたとか……。 なんでっ……。[言いたいことが身体の奥で渦巻いているのに、何から言葉にすればいいかわからず。 右の拳握り締め、壁をがん、と強く叩けば、ポケットの中の毒薬がからりと*鳴った*。]