―メイン・サロン―
[ヴィクトリアが幸せを感じてくれているとは
この時は知り得る術のなかったけれど>>95.]
俺は「望み」として、願っただけだから…ね。
その笑顔も、笑顔の宿る心も、
俺の「望み」を叶えてくれた優しさと強さも
君自身の本来もっていたものだよ。
[彼女の様子を見れば、自分の「望み」の意味も、
分かってくれているらしいと察せられて、小さく微笑んだ。
アデルに貰った芳香剤を「いい匂いだね」と言った時、
微かに嬉しそうにしていた>>4:114時にも思ったけれど。
照れたように頬を染め、撫でる手に笑ってくれる様子>>96や、
やっと呼べるとばかりに、嬉し気に名を口にしてくれる姿>>97に
可愛らしいなあ…、と慈しむように瞳を細めて。]