[この機会を逃せば接触のチャンスは無くなると思われたからだ。
今は、一人でも会っておかなくてはいけない。
フィオンを囮に使うような言葉を何時か躊躇なく口にしたように
今度は自分が探知機…もとい囮の役割をすればいいと思っていた。
だからこそ、単独行動を言いだしたのだから。
マリエッタのように攻撃されたのならば確信が持てる。
もしくは、本人に寄生の自覚があるとしたら――?
どちらか二つ。
何かしらの兆候が感じられれば迷わず銃を撃つつもりでいた。
だから。
通信を切った時点で、ダーフィトはカークへ個人的な通信を入れる。
果たして、カークは気付いてくれただろうか。]