− 城 −[聖剣の煌めきに、下級の魔物は近づくことさえなく縮こまる。カレルは身の軽さも利用して包囲を突破し、城へと近づいた。父と兄の首級が晒されていた門を通り抜ける時には、わずかに目を瞑ったものの、足を止めることはない。] カレル・セヴェルスが帰って来たぞ![名乗りをあげて門兵を退け、ますます瘴気を強める城へと乗り込んだ。]