― シュタイフェ・ブリーゼ 甲板 ―[唐突に響いた不吉な響き。それは、何故か身の内に響くような心地がして。その感触が、声の主が何か、を感じさせた]……くるっ![落ちる呟きは、独り言めいたもの。とっさに駆け出し、掴むのは舵]シュタイフェ・ブリーゼより、全艦へ!なんか、でかいの来るよ![それと同時に、念の輪を介して通信を送り。波を荒立てて現れるもの、その咆哮に目を細めた]