― 薔薇園 ―[風に運ばれる薔薇の香りで目を覚ます。気づけば、自分の体にふんわりとした毛布がかかっている。何事か、とぼんやりした思考で周囲を見渡せば、傍にいた彼>>110の姿を見て、ルートヴィヒはじわりと、何か暖かいものを胸に感じた。]リコ……どないした? どうしてここに?[そこで自分の血のにおいに気づいて]…ああ、くっさくてすまん。転んでな。起こしてもうたんかな…?