僕は、アルビンが思っているほど強くない。ましてや良い人でもない。本当はずるくて醜くて、この村に残された誰よりも一番多くの罪を重ねた存在なんだ。でも。だからこそ。にこんな僕を真っ直ぐ見て、大切にしてくれる幼馴染の命が奪われることは絶対にあっちゃいけない。[アルビンに”生きたい。”と言えば、自分の身を呈してシモンの銃からかばってくれることを正確に見抜いて、微苦笑を浮かべる。それは自分が嫌なのだと、強く強く訴える。]