─ 平原 ─
[>>114相手がこちらに抱いたものは知る由も無く。
槍の穂先を受けた柄、抵抗もなく上がった右腕に違和を覚えたのは刹那。
くるりと向きが変わった切っ先に、相手の意図を察したのは瞬時だがそれに身体が追いつくかは別の話だ。
咄嗟動いたのは、やはり左腕]
ぐっ、う…!!!
[急所を庇い掲げた腕で受けた切っ先は、それを覆う厚い革で多少の勢いは削がれたろうが重力をも味方に得た力を殺し切るには至らない。
くしくもミヒャエルの槍を受けたと同じ場所、今度は裂かれるでなく貫かれた腕の痛みは瞬時に身体を駆け抜けるも、それに支配されるを拒み]
りゃああああ!!!!
[槍が引き抜かれるより先に、戦斧を横薙ぎに振るった*]