人狼物語−薔薇の下国

491 【SF人狼騒動村】Sleeping Silver SheepB〜敵は海賊!だけじゃない〜


警備員 ディーク

  ―― 副艦長室 ――

[ノックをすれば、応えはあったろうか。
彼女はそこに待っていて、おそらくはすれ違わないようにしてくれていたのだろう。
彼女の思いは、まだ、何も分からずにいる。
自身の出自が、何を恐れさせ、何を決意させているのかも。
他に優先することがあればそちらを、>>274
そう言ってくれた。
優先すること――人狼を、探さなければいけないこと。

けれど、いま一番自分にとって優先したいことのために、来たのだと。
何の話だろうかと顔を上げ、]
  
   ……、


[開口一番の問いに、目を見開く。>>274
ああ、船のデータを見たのだろう。
そのうち確認するとは思っていたけれど、思ったよりも早かった。
胃の腑をぐっと押すような重さは、おそらくは、自身が何者であるかを――化け物であることを、知られることへの、言葉には言い表しがたい、なにか。

     ――… 同じ、などとはとても言えない、
     あまりにも深い、彼女の苦しみなど、
     何も、知らずに、
     知ることも、出来ずに。

けれども、顔を上げ、]

(119) 2017/12/01(Fri) 13:25:19

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