人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


天の子 マレンマ

― 繭 ―

[許可を得た天の子は、群れ飛ぶ下級天使の中から波長の合う者たちを選び、呼び寄せた。その数おおよそ、アディリエルが率いていたほどであろうか。
中でも特に響き合う二体を呼び寄せ、それぞれの額に触れる。]

   In nomine Domini
   Vestri 'mutantur in species

[主の御名において。
囁きかけるほどの声音で呪を編み、触れる指先から術を注ぐ。
二体の天使は溶け合うように一つになり、姿を変えた。

それは車輪の代わりに翼を備えた、古代の戦車のよう。
引かせる馬がなくとも自在に飛ぶ戦車は、乗り手を受け入れればその周囲を天使の輪エンジェルハイロゥで囲み守った。]

(119) 2017/11/09(Thu) 01:20:34

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