拠点に母さんが来てる。 湯をわかすから、湯浴みしろって。[湯浴みといっても、浴室があるわけでもない。地面に置いた盥の中に座り、上から湯を掛ける程度ものだ。] なんなら、俺が背中を流してやるよ。 親子のスキンシップだぜ。 ──少し、話したいこともあるし。 では、小隊の皆、親父を借りてくぜ。[そう言って、マーティンを拠点の方へと引っ張るのだった。]