― 翌朝・305号室 ――――…やっぱり。人狼だった。分かった。分かったよ。誰を処刑させないようにすればいいか。[水の透明さを覆い隠すように黒が渦巻いているのを確かに見た]問題は……、神父様。[いくらクララが人狼を人間と言い張っても、ジムゾンに占われてしまえば、あっけなく嘘はばれてしまう。とはいえ、既にジムゾンが人狼の餌食になっていれば、あっけなく問題は解決するのだけれど。考えを巡らせていると、部屋の扉がノックされる音が聞こえた>>85]