─ 霊王の領域 ─[>>117自覚はあったんだな、っていう声に瞼の熱さが余計に強まる。エルちゃんが心配してくれてるのも気付かないまま、顔を伏せてぐすぐす泣いていたのだけれど] ……そん、なの[嫌われてると思ってるのは、って言葉もシェンの姿を借りた私が自分に言い聞かせてるんだと思って、自分の情けなさに、またふぇえ、って泣きだした。嫌われたままのほうがって、その言葉だってシェンが私のためにしてくれてた所も、分かってたから]