[もし独りきりだったら、恐らく、心の澱みに負けて全てを投げだしていた。投げだして──後からきっと、後悔していた。だから、止めてくれた事への感謝はつきなくて。でも、それを直接言葉にはまだしていなかった。言うタイミングを逸している、というのもあるけれど。理由の大半は、全部やり遂げてから言いたい、という意地の為せる技。**]