――エルナ。 僕も、生きているだけで罪なんだろうか。[感情を押しつぶすようなその声は、どこか救いを求める子供のようで。ごめん、と口の中で呟き、エルナの体を抱き寄せた。冷気に晒されていた男の体は、ひどく冷たく――しかしかすかに震えているのは、そのせいだけではない]