だって、あんなに驚かれると思わなくて。
探索は慣れてるんです。滅多なことでは怪我などしませんよ。
[不謹慎だと思われるかと思っていたから、吹き出す様子には一瞬目を瞬かせたものの、柔く笑んで。彼女も見つけられなかったということを聞けば]
そう、ですか。ローズマリーさんも探索に行っていたのですね。
こちらが出るより先に気づいていたら同行したかったですが、無事なようで良かったです。
怪我とかはしてません、よね?
[コテージとカフェと地下室、彼女の行ったという場所を頭に刻む。]
…此処の地下室に鍵が?何か大事なものでも入っているのですかね…。ああ、そういえば
[思い出したようにポケットからハンカチを取り出す。]
これ、大浴場跡で見つけたんですが、どこの鍵かは検討もつかなくて。
[何かの目的があってここに来た彼女には深い隠し事もあるだろうとは気づいていたから、多少は心を許してくれているのだろうかと思いながら、それならばと此方も唯一の収穫物である鍵を見せる。]