[誰かが気付いたときには、風花の村に住む青年の姿は談話室から既に消えていて。テーブルの上には、いつも手放さずに持っているスケッチブックとデッサン用の木炭が残るだけ。何処からか吹いてきたいたずらな風にページがめくれて、描いたばかりのお菓子の家が現れた。**]