[どうにかこうにか立ち上がる。](…いや、まだ。)[万が一の首から下のからくり仕掛けの故障を考えつつも、きっと彼にとってはフレデリカの次に大切であろう、イェンスの声に望みを持った。人形のように感じられるが、やはり元は人間。欠片でも残っているかも知れないヴェルナー自身の意思の存在を信じ、二人の近くまで目覚めを見守った。**]