どちらも王になりうる様に国の重要な場面で我々を同席させていた。 それは跡継ぎがどちらか片方が倒れたとしても王として機能出来る様に先王陛下が考えた事だ。 候補者が王たる資質をある程度育てた後に、改めて王太子を決める、と言う話だ。 もし早くから後継者を決めて片方を後継者を育てずに、王太子が先に倒れ場合、まだ分からぬ新たな後継者を王に定めたら国が滅ぶ事に繋がる。 父上はその最悪の事態を避ける為に二人の候補者を立てたというもの。