[どれくらいが経っただろうか。
疲れと混乱で、自分が起きているのかすら、はっきりとしない。
奥の方で男性が誰かと話をしているような気がしたが>>115、定かでは無い。]
えっと………
何処……に……?
[目があったマレンマがじっと自分の顔を見た気がした。時間にしたらそう長くは無い筈なのに。
呼び掛けようとして、まだ名前をちゃんと知らないことに気付き、戸惑っているうちにマレンマは地下避難所から──自分がいる側とは違う──扉を抜けて行ってしまう。
一人になった部屋で、また膝に顔を伏せる。
静かになった部屋と一人になった安心感からか、そのまま意識は闇へと落ちていった。]