― まどろみ ―[こちらに気付いた幼馴染の表情が変わった>>101。あぁまた困らせてると分かっても、零れる涙は止まらなくて。少しでもその量を減らそうと手の甲で目元を拭っていたら、いつもの言葉が耳に飛び込んできた。変わらない言葉に、あぁヤコブだ、と安堵する反面、誰のせいだと言い返したくもなる。けれどそれを飲み込ませたのは、幼馴染が更に紡いだ言葉]