[愉しそうに、愉快そうに、笑っている。表情があまりないのは慣れっこで、驚かしてやろうと、変な顔をしてみせて、倍の返り討ちにあったことも、あったっけ。>>2:246笑顔を見てみたいと思ったことも、きっとある。けれど、表情には出なくても、其処に感情があることを知っていたから、いつしかそれは、形を変えて、喜んだり嬉しいと思うことがあればよいと、そういう形の願いになった。いま、心を通わせていたはずの相手を喰らい、“美味しかった” “嬉しくて” と、そう言って、笑っている。]
