人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


影の軍師 アレクシス

 ―――――……不思議ですね。
 でも、声が、聞こえてくるようですよ。

[そう言って、柔らかく唇の端を上げた。]

 初めて貴女と出会った時の事、覚えていますか?
 私はあれから――――……変わったでしょう。

[もう、シュビドの空のような煌めきは、自分の双眸には無い。
ブラバンドの内政に廃れて、強欲に溺れて、その軋轢に耐えうるだけの牙を得て。
気が付いた時には、周りには誰一人、居なかった。]

 でも貴女は、綺麗なままで――――……
 そんな風に、想っていたのですがね。

[そして拒まれなければ、その手を優しく取って。]

(118) 2015/03/17(Tue) 00:24:21

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