ああ、届けたいものはある。後日そちらに預けよう。[申し出にも笑み浮かべて応じたが、落ち着いてから、という言葉に含まれた意を察すると、一転眉を顰めた]…やはりアレには、もう少し落ち着きを持てと言わねばならんな。[どこか憮然として呟くのは、恐らく、対極が回復すれば、寸暇をおかずにまた動きだすだろうとの予感があるからだ。この調子では、いつまでたってもカスパルの墓参は叶わぬのではないかと、割合に本気で案じてもいた。そんな様子を、朱雀のいとし子がどう思ったかは解らなかったが]