「馬鹿野郎、無茶しやがって!」
「ホント死んだかと思ったよ!」
「一騎打ちで勝てるはずがないだろ!?」
はは……でも、収穫がないわけじゃ、なかったよ。
…………ところで、この運び方、痛いんだけど…。
「仕方ないだろ、荷車とかないんだから」
「盾なんとか繋ぎ合せられないかな」
「あ、待て。篝火の道具運んできたやつは?」
「それだ、借りて来い!」
[仲間の一人に背負われる形で運ばれていたが、胸が痛くてどうにもならない。
訴えを受けてどうにか仰向けで運んでもらえることになり、ようやく全身の力が抜けた]
ホント、しにそ………
[胸に走る痛みに耐え切れず、意識が落ちるのはもうしばらくしてからのこと**]